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合格者体験記

井口陽介

face_iguchi.jpg 私立レジオ学院高校 卒
東京芸術大学 デザイン科
多摩美術大学 グラフィックデザイン科 情報デザイン学科
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 デザイン情報学科

終わりと始まり
僕が東芸に入ったのは高校2年生の春。それから5年間もの長い間東芸でお世話になった。
最後の年、3浪目はある意味でもっとも収穫の多かった年かもしれない。急成長した、なんてことはない。むしろ停滞していた。しかし今思い返せば、その苦しんだ停滞期こそ自分自身を次の段階に進めるために必要な期間だったように思う。2浪の頃、僕は過去に成功した自分の作品の真似を繰り返し、つまらない作品を量産する一つの浪人病にかかっていた。3浪目に際し、それを打破すべく「とにかく今までと違うものを作ろう」と新しい表現を試みた。しかしそれは絶望的なほどに失敗の連続。講評のたびに落胆と不安に苛まれた自分を支えてくれたのは講師のある言葉だった。
「予備校ではいくら失敗してもいい。最後の1枚を成功させるために予備校では失敗しろ」
図らずもその言葉どおり、最後の1枚とは言わないまでも僕の作品が形になったのは本当に入試直前になってのことだった。
付け加えると、併願コースに移ったことも良く作用したのだろう。小さな画面のデッサンや単純な色面だけで構成される平面によって基本を見直すことができたのだと思う。
そんなわけで、運もよく第一志望に合格し、足踏み状態からやっと一歩を踏み出したわけだが言うまでもなくこれは終わりではなく始まりである。東芸での5年間を無駄にしないためにも常に全力。ここからが勝負、である。

清水あすか

face_shimizu.jpg 県立港北高校 卒
多摩美術大学 環境デザイン学科
東京造形大学 造形室内建築、サステナブルプロジェクト
女子美術大学 デザイン科

感謝
私が東芸に入ったのは、高校3年の春でした。周りは浪人生や基礎科からやってきている子達ばかりで、初心者は私一人でした。
東芸は大勢生徒のいる予備校と比べると、人数も少ないです。でも、その分一人一人への丁寧な講評と、的確なアドバイスのお陰で、初心者の私も安心して作業に取り組む事が出来ました。
更に先生と生徒がすごく近いところで向き合う事が出来たので、そこには大きな信頼が生まれました。先生のアドバイスを素直に受け止め、自分で考え、意識して、努力する。この繰り返しが着実な基礎力になり、自信になりました。時には厳しい事も言われましたが、辛い事を一緒に乗り越えてくれる仲間がいました。人数が少なかったからこそ全員がライバルでもあり、全員が大切な仲間でもありました。本番では先生を信じ、今までやって来た事を信じ、自分を信じてやり切る事が出来たと思います。

東芸の自由で伸び伸びとした雰囲気と、やる時はやるという緊張感の中で、沢山の事を学ぶ事が出来ました。最大限の力を引き出し、真っ直ぐ進んでいける環境が東芸にはあります。
東芸の先生方と大切な仲間達に、感謝の気持ちでいっぱいです。

樽沢青子

face_tarusawa.jpg 茨城県立並木高校 卒
東京芸術大学 工芸科

あった、43番!
3月23日、やっと私にも春が来たのです。すぐには信じられなくて何度も何度も受験票の番号を確かめました。
最初、一浪の1年間は大手予備校の工芸科に通いました。そこでは鉛筆の使い方や画面の処理の仕方など受験対策的な指導が多い上に、先生によってアドバイスが異なるので益々混乱してしまいました。結果は一次落ち。
二浪目の春。父の勧めで名門、東芸に移りました。しかし工芸科の受講生は私一人。自分自身との闘いを余儀なくされたのです。今にしてみれば、それも勝因の一つだったと思います。
東芸では絵を描くという事の根本である“ものの見方”、“認識の仕方”を教えてくれました。以前は「ここはこういう形だからこうなるはず…」と観念的に陥っていた私も、序々に肩の力が抜けて目の前にある ものを、素直に、感じたままに描けるようになりました。
試験当日。当然のことのように緊張はしましたが普段と変わらず自分の実力を出し、楽しんで描く事ができたのです。それは、一年間休まず正面から課題に向かって頑張れた結果だと思っています。
そしていつも熱く丁寧に、理路整然と教えて下さった所長さん、講師の先生方、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

廣川まりあ

face_hirokawa.jpg 私立森村学園高校 卒
東京芸術大学 デザイン科

感謝
初めて東芸を訪れた時、とにかく描写力が高い参考作品が多数あり、圧倒された記憶があります。東芸の課題は、デッサン、平面、立体の課題の繰り返しです。失敗や反省点があってもすぐ次の課題が来るので、新鮮なうちに生かせました。東芸は毎年多数の合格者を輩出しているので、合格者にあって自分に欠けている「やりきり」や「完成度」などを比較し易かったです。

私は受験以外では、展覧会をよく見に行ったり、普段なるべく美味しいものを食べたり、綺麗な景色を見たり、よく歩いたり、作品が楽しくなるような息抜きを大切にしていました。その点、元住吉はギャラリーや美術館がある、渋谷、銀座、上野まで、講評後にも立ち寄りやすい便利な環境でした。
東芸には講評後に週2回私大対策の学科の授業もあり、芸大対策ばかりやっていると疎かになりがちな学科もカバーできました。
入試直前には、講師の方々が好きな石膏や苦手なモチーフを生徒に選ばせてくれたり、皆の意見を聞いて課題を出したりもしてくれて、息が詰まる入試直前でも楽しんで書く事ができたと思います。